現状と問題点

残念な事に、福生市にあるアメリカンハウスは次々と姿を消していっている。(2000棟がおよそ150棟)しかし、このような形態の空間は住空間としても商空間としても、非常に貴重である、と同時に、アメリカンハウスに憧れを持っている人間は少なくない。街全体で上手に使えば観光資源となり、居住者の獲得にもつながるであろうアメリカンハウスが次々と姿を消す背景には次のような理由があげられる。

 

・大家さんの意識
まず、大家さんのハウスに対する価値観にばらつきがある事が問題である。 ただの古びた平屋だと思い壊してしまったり、最近では世代交代による金銭問題(相続税の支払い)などでやもなく手放す大家さんも少なくない。
まずは、既存のハウスを存続させるためにも大家さんの意識改革とフォローが必要だ。

 

・アメリカンハウスの価値観
アメリカンハウスに対しての価値観がバラバラで、良いと思ってくれる人が少なくなっている。
そしてアメリカンハウスに関しての情報が少ない。

 

・街全体の取り組み方
現在、アメリカンハウスはあるものの、きれいに整備されてないアメリカンハウスも多く、『アメリカンハウスの街』として宣伝をできないのが現状である。

 

※下の写真は解体されるハウス