いつも鋭い観点でハウスなどの記事を掲載している
Thinking for the House
ハウスを守る会のメンバーでもあるこちらの管理人oumei240さんが
「ジョンソン基地とハイドパーク展~アメリカ文化に触れた頃~」の第2会場で特別公開している
二棟のハウスをレポートしてくれましたー。
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こんにちは。oumei240です。以前こちらのHPで掲載してました、狭山博物館で開催中の
「ジョンソン基地とハイドパーク展~アメリカ文化に触れた頃~」の第2会場の公開ハウスを
見に行ってきましたのでご報告いたします。
稲荷山公園にある「ジョンソン基地~展」の本会場である、狭山博物館を越え、
公園の回りをぐるりとまわると公開中のハウスがあります。
公開されているハウスは2軒あり、2軒とも昭和31年(1956年)に建設された物という事なので築56年です。
間取りはどちらも2LDKと小さめで階級としても一番下の米兵が住んでいたとの事です。
「緑の窓枠のハウス」は今回のために内部がアンティーク家具などでコーディネートされていました。
外観としては出窓があるのが特徴的です。
出窓のサッシは木製で内部から両開きで開けられる様になっています。
内部に入るとリビングには暖炉とおぼしき造作がありますが、これは形状だけの様で、
よく見ると天井に煙突のあとがあるので手前にストーブをおいて使っていたのではないでしょうか。
風呂場に浴槽はありませんでしたがシャワーヘッドなどは、当時の物がついています。
ベッドの置かれた部屋には手洗いがあったと思われる場所がありました。そのほかスイッチプレート、
ドアノブなども当時のままの物がついていました。
「ピンクの壁のハウス」は家具のコーディネートがない分、間取りがわかりやすいです。
そしてこちらのハウスにはタイル貼りの浴槽がついていました!背中の部分が斜めになっています。
作り付けの収納などもありました。こちらも各所当時のパーツがついているほうではないでしょうか。
あと当時の物かわかりませんが庭の物干(コンクリート製?)も古そうでした。
各ハウス(裏側など)ところどころ塗装の塗り残しがありますが
その部分はもしかしたら当時からの経年変化の色なのかもしれません。
今回の企画展のために家主の方に協力していただいて実現できたのだそうです。
ですが会期が終わったあと(2013.1.14)以降はどうなるかは未定なのだそうです。
是非良い形で残ってくれるといいのですが。
タイルの浴槽は割れやすく水漏れがおき交換しているハウスが多いので
このハウスは貴重な物件です。
ほんと良い形で残って欲しいですね。
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